資産運用をする上で、時間を大切にしないことはお金を捨てるのと同じ行為になります。
「老後のことはそのうち考えよう」「今は困っていないし、まだ大丈夫」
このような思いで運用を後回しにしていると、将来の自分を苦しめることに繋がる可能性は少なくありません。
たった数年、運用期間が短くなるだけでも資産形成には大きな影響を及ぼします。
まずは第一歩として、時間の重要性を確認していきましょう。
お金を捨てるのと等しい行動
資産運用、特に長期投資において時間を大切にせず日々を過ごすことは、お金を捨てるのと同じことになります。
一言で言ってしまうと、時間=お金ということです。
お金を捨てる行動と聞くと、むだ遣いや衝動買いをイメージする方が多いかもしれません。
確かにそうしたものも、お金を捨てる行動の1つになることがあります。
しかし、長期投資の観点では『時間を大切にしないこと』そのものが、お金を捨てる行動になるのです。
運用開始を遅らせるということは、将来増えるはずだったお金を手放すことになります。
「まだ早い」「もう少し落ち着いてから」と思っている間にも、時間は静かに、でも確実に過ぎていっています。
「時間=お金」である理由
時間がお金と同じ価値を持つ理由は、『複利』にあります。
複利を理解すると、なぜ一日でも早く運用を始めることが大切なのかが明確になります。
複利とは

複利とは、運用で得た利息が元本に組み込まれ、その利息がまた利息を生む仕組みのことです。
例えば、利回り5%で運用する場合、100万円を運用すると5万円の利息が得られます。
すると翌年は105万円が元本になるので、利息は5.25万円になります。
このように、生まれ利息を再投資することによって、お金はゆっくりと、でも着実に育っていくようになるのです。
複利期間と資産の増え方
複利の効果は、最初のうちはなかなか実感しにくいですが、時間が経つにつれてその伸び方は大きくなっていきます。
実際にどれくらい差が出るのか、シミュレーション結果を見ていきましょう。
〔※画像挿入:5年差のシミュレーショングラフ〕
図は毎月5万円を積み立て、年利5%で35年運用した場合と、30年運用した場合の差を示しています。
5年違うだけで、なんと65歳の時点で○万円の差になっています。
また、同じ金額を目標にするなら、早く始めた方が毎月の積立額を少なく抑えることができます。
その結果、今使えるお金が手元に増えることになるので、教育費や家族の思い出作りにお金を回すことができるようになります。
複利の効果が最も大きく現れるのは、運用の後半、つまり長い時間をかけたあとです。
運用開始が遅れるほど、その最後の「一番大きな伸び」を取りにいけなくなります。
だからこそ、できるだけ早く始めることが大切なのです。
老後の備えは後回しになりがち
時間を大切に、とは言いつつも、老後のことを後回しにしてしまう気持ちは私にはよくわかります。
なぜなら、私自身も老後のことは後回しにしてきたからです。
子育てをしながら仕事や家事をこなしていると、毎日があっという間に過ぎていきます。
お金のことをちゃんと勉強したい、と思っても、時間や体力に余裕がなく、気付けば時間だけが過ぎていた…。
かつての私はまさにこのような状況でした。
また、20代・30代にとって、老後はまだ遠いことのように感じられることもあるかもしれません。
「65歳なんて、まだ20〜30年先の話」と思うと、どうしても自分ごとになりにくいですよね。
ただ気付いていただきたいのは、その感覚が気付かないうちに大切な時間を手放すことに繋がっているということです。
複利期間を減らすことは、将来の資産を減らすことと同じ。
このことをぜひ念頭に置いていただきたいなと思います。
時間を大切に、一歩を踏み出そう
老後資金のことは、いつかは必ず向き合わなければいけないことです。
生きていれば、誰しも必ず老後は訪れるからです。
明日より今日の方が、時間という資産は多く残っています。
今後の人生で、今日が一番若い日なのです。
老後のことを後回しにするのは、将来の自分を苦しい状況に追いやることにもなりかねません。
「何から始めればいいか分からない」という方には、最初のステップとして『学ぶこと』をお勧めします。
投資や資産運用は、知識なしに始めると不安も大きく、正しい判断もしにくくなります。
まずは正しく学んで、自分に合った考え方を知ることが、安心できる第一歩だと思っています。
私が開催している老後に備えるお金の考え方セミナーも、ぜひ活用してみてください。
今日の一歩が、数十年後の景色を大きく変えるきっかけになるはずです。
まとめ
長期投資においては、時間を大切にすることが重要です。
時間を上手に使うことで、お金をゆっくり、しかし着実に育てることができます。
忙しい日々の中でも、小さくてもいいからまずは一歩踏み出してみること。
それが、将来の自分への贈り物になると私は思っています。
老後の備えをこれから始める方も、できることから一つずつ始めていきましょう!
